
2026年9月27日、ボートレース若松で開催されたプレミアムG1「第13回ヤングダービー」。
若手トップレーサーが集結した6日間のシリーズを制したのは、東京支部の宮之原輝紀選手でした。
優勝戦では4号艇から出走し、3号艇の竹下大樹選手らが攻める展開を冷静に捉えて差し切り。
4コースから1着。
宮之原選手にとって、これが待望のG1初優勝となりました。優勝賞金は1300万円。通算では29回目の優勝です。
さらに今回の優勝は、宮之原選手にとって8回目のG1優出で手にした初めてのG1タイトル。
これまで何度もG1優勝戦まで勝ち上がりながら届かなかったタイトルを、若手最高峰の舞台ともいえるヤングダービーでついに獲得しました。
今回は、宮之原輝紀選手のこれまでの歩みや人物像、そして若松PG1ヤングダービーでの戦いを振り返ります。
宮之原輝紀とは?東京支部を代表するA1レーサー
宮之原輝紀選手は、1997年11月26日生まれ、東京都出身。
東京支部所属の118期で、登録番号は4939。現在はA1級レーサーとして活躍しています。
2016年5月、平和島でデビュー。
デビュー直後から順調にキャリアを積み上げ、同年7月には戸田でデビュー37走目にして初勝利を記録しました。
このときは6号艇から6コースに進入し、まくりを決めての初勝利。デビューからわずか2カ月ほどで水神祭を迎えています。
そして2018年には初優勝。
その際、宮之原選手は「GⅠ、SGで活躍できる選手になりたい」と今後の目標を語っていました。
それから約8年。
2026年9月27日、若松のヤングダービーで、その目標の一つだったG1タイトルをついに手にしました。
「あと一歩」を何度も経験してきたレーサー
宮之原選手のキャリアを振り返るうえで重要なのが、G1で何度も優勝戦まで進出してきたことです。
G1初優出は2019年9月のヤングダービー。
今回と同じヤングダービーが、宮之原選手にとってG1初優出の舞台でした。
その後もG1優出を積み重ね、今回が通算8回目。
つまり、
G1優勝戦には7回敗れて、8回目で初優勝。
長い間、あと一歩のところでタイトルを逃してきた選手でした。
さらに2024年3月には、戸田で開催されたSGボートレースクラシックにも優出。
4号艇から3着に入り、SG初優出ながら表彰台に上がっています。
G1では優勝まであと一歩。
SGでも優勝戦に進出。
それでもビッグタイトルだけは届かない。
そんな時間を経験してきた宮之原選手にとって、今回のヤングダービー優勝はキャリアの大きな転換点になりました。
宮之原輝紀の人物像|冷静な判断力と自在なレース運び
宮之原選手のレースを見ていると、特定のコースだけに頼るタイプではなく、展開に応じて自在に対応できる選手という印象があります。
公式のコース別データでも、1コースだけでなく2~6コースまで幅広く進入しており、4コースでは平均ST0.14、5コースでは0.13と比較的早いスタートを記録しています。
今回の優勝戦も、まさにその特徴が出たレースでした。
4号艇から外枠勢として戦いながら、インの西丸侑太朗選手と3号艇の竹下大樹選手らが作った展開を逃さず差し切っています。
優勝後のコメントも非常に印象的でした。
宮之原選手は今回の勝利について、
「展開に恵まれすぎた。自力では勝てていない」
という趣旨のコメント。
さらに舟足についても「仕上がりも納得いってない」と振り返りました。
G1初優勝という大きなタイトルを獲得した直後にもかかわらず、自身の走りや機力を冷静に振り返っているところは、今回のレースだけでなく、宮之原選手の競技に対する姿勢を感じさせます。
2026年はさらに存在感を増した1年
宮之原選手は2026年に入ってからも、G1・SG戦線で存在感を示してきました。
2025年11月から2026年4月までの期別成績では、勝率6.83、2連対率50.40%、3連対率61.68%を記録。
107走で優出6回、優勝1回という成績でした。
また、2026年3月には徳山のG1ダイヤモンドカップ、同月には戸田のSGクラシックにも出場するなど、トップレーサーが集まる舞台で経験を積んできました。
そして2026年9月には、今回のヤングダービーを迎えます。
若松PG1ヤングダービーでの宮之原輝紀
今回の宮之原選手は、シリーズ序盤から安定した走りを見せました。
最終的にはオール3連対で優勝戦まで進出。
ただし、本人が満足できるほど機力が整っていたわけではありませんでした。
相棒となった52号機については調整に苦戦。
準優勝戦終了後にも「優勝戦に入ると足的には厳しい」と自己評価していました。
それでも予選から着をまとめ、準優勝戦では2着。
最後までペラ調整と試運転を繰り返し、勝負どころで回り足を引き出して優勝戦への切符をつかみました。
準優勝戦では竹下大樹に続く2着
1号艇の竹下大樹選手がコンマ00のタッチスタートを決めて逃げる中、宮之原選手は2号艇から2着を確保。
この結果、優勝戦4号艇を手にしました。
この準優勝戦について、宮之原選手は1マークで差した時点ではバックストレッチで1着だと思ったものの、そこから舟足の差を感じたと振り返っています。
一方で、回り足については今節で最も良かったという手応えもありました。
そして、このときからすでに優勝戦の展開を見据えていました。
隣の3号艇・竹下大樹選手の舟足を高く評価し、
「竹下選手が攻めてくれればチャンスがある」
という趣旨のコメントを残しています。
その読みが、翌日の優勝戦で現実となります。
優勝戦は4号艇から鮮やかな差し
そして迎えた9月27日の優勝戦。
宮之原選手は4号艇。
1号艇には西丸侑太朗選手、2号艇には大澤風葵選手、3号艇には竹下大樹選手。
5号艇は中亮太選手、6号艇は清水愛海選手という顔ぶれでした。
宮之原選手は優出インタビューの段階から、3号艇の竹下選手の攻めを意識していました。
そして実際のレースでは、竹下選手が攻める展開。
内2艇との競り合いによって1マークにスペースが生まれると、宮之原選手はそこを見逃しませんでした。
4コースから鋭く差し込み、バックストレッチで先頭へ。
そのまま後続を振り切り、1分48秒8でゴール。
G1初優勝を決めました。
優勝戦結果
| 着順 | 枠番 | 選手 |
|---|---|---|
| 1着 | 4号艇 | 宮之原輝紀 |
| 2着 | 1号艇 | 西丸侑太朗 |
| 3着 | 5号艇 | 中亮太 |
| 4着 | 3号艇 | 竹下大樹 |
| 5着 | 6号艇 | 清水愛海 |
3連単は4-1-5、1万1580円。
4号艇の宮之原選手が差し切る結果となり、万舟券決着となりました。
8度目のG1優出で、ついにタイトル獲得
今回の優勝で、宮之原選手はG1通算8回目の優出で初優勝。
そして通算優勝回数は29回となりました。
これまでG1優勝戦に7回進出しながら届かなかったタイトルを、8度目の挑戦で獲得。
しかも、その舞台が自身にとってG1初優出の舞台でもあったヤングダービーだったことも、今回の優勝を印象深いものにしています。
かつての「ヤング」がG1タイトルホルダーへ
2019年9月。
宮之原選手は三国で開催されたヤングダービーでG1初優出を果たしました。
それから7年。
2026年の若松ヤングダービーで、ついにG1タイトルを手にしました。
ヤングダービーは若手選手の世代限定G1。
今回の優勝によって、宮之原選手はこの大会のタイトルホルダーとなりました。
ただし、本人はこのタイトルだけで満足しているわけではありません。
優勝後には、
「周年を勝ってタイトルホルダーと言われたい」
という趣旨のコメントを残しています。
また、1号艇で勝ってこそ意味があるという思いも語っており、今回の4号艇からの優勝をゴールとは考えていません。
次なる目標は「周年G1」とSG戦線
今回の優勝で、宮之原選手はついにG1タイトルホルダーとなりました。
しかし、これまでのキャリアを考えると、ここからさらに大きなタイトルを目指す段階に入ったといえます。
すでに2024年のSGクラシックでは優勝戦3着を経験。
SG優勝戦の舞台も知っています。
今回G1を制したことで、次に注目されるのは、
SG初優勝をいつ達成するのか。
そして宮之原選手自身が語るように、周年記念などのG1でタイトルを獲得できるかという点です。
2026年10月には平和島G1「開設72周年記念トーキョー・ベイ・カップ」への出場予定も発表されています。
ヤングダービー優勝直後という勢いの中で、今後どのようなレースを見せるのか注目したいところです。
宮之原輝紀選手のプロフィール・主な実績

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 選手名 | 宮之原輝紀 |
| 登録番号 | 4939 |
| 生年月日 | 1997年11月26日 |
| 出身地 | 東京都 |
| 支部 | 東京 |
| 登録期 | 118期 |
| 級別 | A1 |
| デビュー | 2016年5月 |
| 初勝利 | 2016年7月・戸田 |
| 通算優勝 | 29回 |
| G1優勝 | 1回 |
| G1優出 | 8回 |
| SG優出 | 1回 |
| 今回の優勝 | 2026年若松PG1ヤングダービー |
※優勝回数・G1優出回数などは2026年9月27日のヤングダービー終了時点。プロフィール情報はBOAT RACE公式情報、各報道をもとにしています。
まとめ|宮之原輝紀は「G1を勝てる選手」から次のステージへ
2026年9月27日、若松で行われたPG1ヤングダービー。
宮之原輝紀選手が4号艇から差し切り、念願のG1初優勝を飾りました。
これで通算29回目の優勝。
そして、8回目のG1優出で初めてG1タイトルを獲得しました。
宮之原選手のキャリアを振り返ると、2016年のデビューから着実に実績を積み上げ、2019年にはG1初優出。
2024年にはSGクラシックで初優出3着。
そして2026年、ついにG1優勝。
「あと一歩届かなかった選手」が、その壁を乗り越えた瞬間だったと言えるでしょう。
しかも本人は今回の優勝に満足するのではなく、「展開に恵まれた」と冷静に振り返り、さらに周年G1やSGでのタイトル獲得を見据えています。
28歳で迎えた今回のG1初優勝。
東京支部を代表するレーサーとして、宮之原輝紀選手がここからどこまでタイトルを積み重ねていくのか。
ヤングダービー制覇は、宮之原輝紀というレーサーにとって、新たなキャリアのスタート地点なのかもしれません。



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