競艇の全国勝率と階級の関係

競艇コラム

競艇をされていると、いつも何気なく見ている出走表ですがそこに1番大きく書かれているのが、全国勝率と呼ばれるもので、何気なく見ていると思います。

予想するのに勝率が高い選手が強いと思われて予想に使われていると思いますが、この全国勝率どうやって決まるのでしょうか?

今回は競艇の全国勝率について見ていきましょう。

全国勝率はどのように計算されるのか

では、全国勝率はどのように計算されるのでしょうか。
詳しくご説明していきます。

まず何気なく皆さんが見ているレースですが、この着順によって競走得点という物が与えられます。
一般戦の予選の場合1着10点、2着8点、3着6点、4着4点、5着2点、6着1点と決まっていて、準優戦までのレースの各着順を競走得点に直して、走った回数で割れば競走得点がわかります。

例)例えばある選手が予選で7走した場合
 競走成績 1.3.4.2.1.5.2.
 勝ち点 10.6.4.8.10.2.8.合計48点
 48÷7=6.86

※トータルの勝ち点の合計÷出走回数=競走得点
競走得点はこのように出します。
そして、一節の予選が終了して上位18名が準優勝戦に進みます。
その準優勝戦の上位2名ずつが、優勝戦に進めます。そしてこの平均値を期別で集計すると全国勝率が出てきます。
期別の時期については後ほどお話しさせていただきます。

怖い事故点

全国勝率が出走表に大きく載せられていますが、選手にはもう一つ気にしないといけない得点があります。
何かというと事故点と呼ばれる物で、これが上がると、いくら競走特典がよくても1番下のクラスのB2に問答無用で落とされてしまいます。

この事故点はどのような時に加算されてどれぐらいになるとアウトなのでしょうか。
今からご紹介していきます。

事故点計算方法

では事故点はどのような方法で付けられるのでしょうか。

下記にまとめておきますので確認してください。
不良航法、待機行動違反 ー2点
選手責任外の失格、欠場 ー0点
選手責任の失格、欠場 ー10点
妨害失格 ー15点
優勝戦以外のフライングや出遅れ ー20点
優勝戦のフライングや出遅れ ー30点

と、なっています。

フライングなどは30日の休みも後日行わないといけないので選手からしたら絶対にフライングは切りたくないのがわかりますよね。
でも攻めないと勝てないですからね、難しい所ですが。

事故率計算方法

では、先程の事故点がわかったら事故率の出し方をお伝えします。
特に難しくはないので下記に書きますので、ご確認お願いします。

期の出走回数÷事故点

このようにして事故率が出せます。
この事故率が0.7点を超えると、勝率が高くてもB2に落ちてしまうので、事故点が高い選手は無理が出来ず大外からスタートする事もよくあります。

今までは、全国勝率や、競走得点や、事故点について話してきましたが、次はこの点数がどの時期からどの時期までなのかをご説明していきます。

級別審査期間

では、先ほどお話しした、得点の期間はいつからいつまでなのでしょうか。
競艇選手には2回の審査期間があります。

その期間は前期、後期と呼ばれ前期は5月1日〜10月31日後期は11月1日〜4月30日までが審査期間になっています。
その期間を超えると得点は全てリセットされて1からとなるわけです。

そして、前期の適用期間は1月1日〜6月30日、後期の適用期間は、7月1日〜12月31日となっています。

全国勝率で階級が決まる

先程お話しした、期間で選手の階級が決まります。
ではどのような条件で決まっていくのかお伝えします。

まず選手の階級として、A1、A2、B1、B2とこの4階級あるのですが、詳しくは下記にまとめておきますので確認お願いします。

A1 二連対率30%以上、三連対率40%以上の勝率上位の者最低出走回数90回
A2 二連対率30%以上、三連対率40%以上のA1を除く勝率上位者最低出走回数70回以上
B1 勝率2.00以上でA1、A2を除く勝率上位者
B2 A1〜B1以外の者

事故率0.7超えるとB2になります。

期末の勝負掛け

選手には、色々な勝負掛けの時期があります。
勝負掛けとは、もう少し条件を満たせば1つ上に行けるという状態の時の事を言います。
勿論1節間で準優に乗れるかギリギリなら節間の勝負掛けの日がありますし、この昇級や降格でも勝負掛けの月があります。
前期であれば
10月、後期であれば4月が勝負掛けの時期になります。
なので、4月と10月はギリギリのラインの選手にしたら1番頑張らなくてはいけない月になります。

では、なぜそこまで頑張って一つ上を目指すかというと、上の階級にいければ走れる回数も変わってきますし、1番上のA1級であればG1やSGという舞台に立てる可能性もありますし、なにより選手の収入に関わってくるからです。

まとめ

いかがだったでしょうか。
選手の全国勝率や級の昇格や降格については少しはわかっていただけたかと思います。

期末などは勝負掛けの選手が出てくるので、出走表では読み解けない数字も見えてくると思いますので、その辺はまた後日お話しできればと思います。

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    • 3月5日

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  • 競艇セントラル

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