GⅠ 徳山クラウン争奪戦 開設72周年記念展望|地元主役・潮読み勝負・注目モーター徹底予想
ボートレース徳山で開催される GⅠ「開設72周年記念 徳山クラウン争奪戦」。その歴史と格式、そして地元の熱気が交錯する舞台が、今年も熱戦を描く。この記事では展望を中心に、注目選手・モーター・水面攻略の観点から「今大会の見どころ」を深掘りしていきたい。
Contents
1.記念GⅠとしての重みと歴史背景
徳山競艇(ボートレース徳山)は、地元・山口県に根を張る伝統的な競艇場。その 開設72周年記念 という節目での GⅠ開催は、ファンにとっても、選手にとっても特別な意味を持つ大会だ。周年記念レースというと、単なるビッグレース以上の「伝承」と「記録」の舞台になる。
周南市(徳山を含む)と運営事務局である山口県は、今回の GⅠ を盛り上げるべく、プロモーションやファンサービスに力を入れており、その期待の高さはプロポーザル公示(開催運営業務のための公開提案)にも現れている。
この記念競走は、地元のスターがタイトルを狙う「地元ドラマ」でもあり、また全国トップレーサーが潮読み水面を攻略する技術戦にもなり得る。
2.水面特徴と戦略ポイント:徳山独特の潮読み
徳山水面の最大の攻略ポイントは 潮位差とその影響 にある。徳山は瀬戸内海の海水を利用した競艇場で、潮の満ち引きがレース展開に大きな影響を与える。
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干潮時:水面が比較的穏やかになり、艇のパワー勝負、出足勝負が中心となる。
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満潮時:うねりが出やすく、景色(視界)が変わってスタート難度が上がる。特に内コースは流れやすくなり、差しや捌き型の選手にチャンスが生じる。
また、徳山の1コース1着率は全国トップクラスと言われており、インコース優勢のレース傾向が強い。
しかし、潮位が高くなる時間帯ではその傾向が逆転する可能性もあるため、潮読み・時間帯戦略が鍵になる。
地元選手はやはりこの潮変化の読みが巧みなことが多く、地の利を生かせる強みがある。記念GⅠという舞台で、彼らが自分の地元力を武器に勝負を仕掛けてくることは大きな見どころだ。
3.モーター相場と注目機:勝負を左右するマシン
GⅠ級の舞台で重要になるのが「モーター戦力」。徳山のモーター成績を分析すると、74号機と 54号機が特に注目されている。
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74号機:2025年シーズンでは115走と使用頻度が高く、2連対率は53.04%、3連対率67.83%という高実績。 直線系・中間速が良く、決まり手を問わず頼れる。さらに、エース機評価も根強い。
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54号機:勝率・3連対率の数値も非常に高く、安定力がある。このあたりは GⅠ 戦線でも軸として信頼できる。
これらのモーターを引ける選手は明確に戦力優位となる。一方で、73号機も素性としては評価されており、伸び・バランスの良さがあり、節ハマり次第で台風の目になる可能性がある。
4.注目レーサー/地元 vs 遠征
記念GIの舞台だけに、全国のトップレーサーが顔を揃える。なかでも地元・山口勢、特に 白井英治 の存在は大きい。実力も経験も豊富で、地元クラウン制覇へのモチベーションは高い。
また、 峰竜太 のような安定感あるトップレーサーも大会を盛り上げる。2024年の大会では峰が2日目にオール2連対で好走を続けていた。
一方で 地元若手・中堅選手 も侮れない。例えば長尾章平は地元周年で強い意気込みを見せており、観客・ファンからの声援も大きい。
遠征勢からは実績ある A1 選手が参戦し、モーターと展開読みで勝ちを狙ってくる。特に記念戦は「地方の実力派」「機力抜群を活かしたスタート巧者」などが台頭しやすく、番組構成や進入にも注目が集まる。
5.展望ポイント:勝ち筋を探る
記念GⅠという舞台で勝つには、単に「強い選手が来る」だけではなく、多面的な勝ち筋を考える必要がある。以下は今大会の展望軸。
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地元主導のドリーム展開
白井英治など地元スターが中心にレースを引っ張る可能性が高い。特に記念タイトルを地元で取る意味は強く、スタート展示・初日から注目。 -
潮読み勝負のタイム帯戦略
満潮・干潮の時間帯を見極めた選手が有利になる。節の進行と潮位予測を組み合わせた予想が鍵。 -
モーター仕込みの強者
74号機・54号機など強力モーターを持つ選手がタイトル争いに絡む可能性が高い。特に伸び系モーターはまくり・差し問わず強さを発揮。 -
穴を狙う戦略
73号機など“潜在エース機”を使う選手は、波乱を演出し得る。特に記念戦では思い切った勝負を仕掛けてくることが予想される。
6.ファン視点・ストーリー性
記念GⅠはファンにとって “特別なドラマ” の舞台でもある。地元レーサーが歴史に名を刻むチャンス、強豪がその壁を破りに来るチャンス、大逆転を狙う選手が勝負に出る心の葛藤。これらが混ざり合って、普通のGⅠ以上の “物語性” が生まれる。
また、モーター性能や潮汐の影響、節ごとの戦略変化などを踏まえた予想は、ファン参加の醍醐味を大きくする。記念戦という節目の大会は、勝ちにこだわるレーサー、ドラマを求めるファン、運営の祭典感、すべてが交錯する。
7.リスク・注意点
もちろんリスクもある。
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潮の予想は難しく、見誤れば展開が大きく変わる。
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モーターが実績通り機能しなければ、注目機も平凡な成績に終わる。
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遠征レーサーの “ピーキング” によって波乱が起きやすい。
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地元勢プレッシャーなど、精神面の影響も無視できない。
これらを踏まえて、予想は 堅軸+波乱要素をミックス するのが現実的なアプローチだろう。
8.まとめ:72周年記念にふさわしい “勝負の舞台”
GⅠ 徳山クラウン争奪戦 開設72周年記念は、ただのビッグレースではない。歴史・潮読み・モーター・地元ドラマ、それぞれの要素が重なり合って、一節を通して「見どころ満載の勝負所」になる。
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地元・白井英治らが主役を務める可能性
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潮位差を利用した読み合い勝負
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強力モーターを引いた勝負師たちの勝負
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ドラマとしての記念タイトルの価値
これらを頭に入れて観戦すれば、ただ舟券を買うだけでなく、 “記念ならではの戦略” を楽しむことができる。
ぜひ、本番での展開を注目しながら、自分なりの勝ち筋を見つけてみてほしい。





