今年も残すところあとわずか。年の瀬恒例となった競艇界の頂点決戦、SGグランプリが、2025年12月16日から21日まで、 ボートレース住之江(大阪)で開催されます。
本大会は、その年の獲得賞金ランキング上位18名が出場するいわば“賞金王決定戦”。さらに本戦出場者以外にも“グランプリシリーズ”として熾烈な争いが展開され、最後まで高い注目が集まります。
ファンの間では「1年の締めくくりに相応しい最高峰のレース」。例年、経験と実力のあるベテランと勢いある若手の“世代交代”も話題になります。今年も例外ではなく、数多のドラマが見られることでしょう。本稿では、出場選手データ、近況、住之江の癖、そして舟券構築のポイントを交えながら、優勝争いの行方と舟券妙味を探ります。
出場メンバー&現状整理 — “誰が有利か”を数字で見る
大会公式で発表された出場選手選出順位を見ると、上位には以下のような顔ぶれが並びます。
| 順位 | 選手名 | 支部/出身地 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1 | 茅原悠紀 | 岡山 | 3年連続、通算8回目の出場 |
| 2 | 池田浩二 | 愛知 | 5年連続、通算16回目の出場 |
| 3 | 佐藤隆太郎 | 東京 | 初出場だが賞金3位で滑り込み |
| 4 | 桐生順平 | 埼玉 | 5年連続出場 |
| 5 | 末永和也 | 佐賀 | 初出場 |
| 6 | 馬場貴也 | 滋賀 | 通算7回目の出場 |
この顔ぶれを見ただけでも、実力と安定感で勝負できるベテラン勢から、勢いで賞金を積み上げた若手・中堅までバランスよく揃っているのがわかります。なかでも以下のポイントには注目です:
賞金ランクトップの安定者:茅原悠紀、池田浩二
勢いに乗る“初参戦”組:佐藤隆太郎、末永和也
実績と経験のある常連組:桐生順平、馬場貴也
特に注目したいのは、3位の佐藤隆太郎。初出場ながら高い賞金ランクで滑り込んできた点は、勢いと充実感の表れと見て間違いないでしょう。
注目選手考察:舟券の軸になるのは誰か
茅原悠紀 — 賞金王の貫録、安定と勢いの両立
最多賞金を稼ぎ、今年も王者の風格を漂わせる茅原。SG優勝経験、実績、そして何より今年の安定感は群を抜いています。安定したモーター仕上がりと展示タイム、整っていれば本命筆頭と見て問題ないでしょう。
ただし“人気の盲点”に注意。あまりにも信頼されすぎるとオッズ妙味が薄くなる可能性があるため、三連系での並びやヒモ穴との絡みを意識した買い目構築が理想です。
池田浩二 — 王道の実力派、内枠なら迷わず有力
通算16回目の出場、ベテランの風格。スタート技術、コース取り、展開読みの精度といったベースが安定しており、特に内枠を引いた場合は逃げ・まくり差し問わず侮れません。
ただし近年は若手の台頭、モーターの当たり外れの影響もあるため、あくまで“有力候補”としつつもオッズとのバランスを見たいところです。
佐藤隆太郎 & 末永和也 — 勢いある初参戦組は“穴の本命”に
初参戦ながらランク上位ということで、勢いと勢力の拡大が見込まれる二人。特に佐藤隆太郎は賞金3位という実績を持ち、「今年の台風の目になり得る」存在です。モーター・整備状況良ければ、展開次第で大駆けも十分。
末永和也も佐賀支部勢として底力あり。堅実な走りと伸びしろを考えれば、波乱を起こす“ヒモ穴”として抑える価値ありです。
桐生順平 & 馬場貴也 — 安定感のある信頼枠、だが人気と割り引きの見極めを
安定して成績を残す両者は、「大崩れしにくい」安心感があります。特に桐生順平は過去グランプリでの経験豊富で、シリーズ戦〜優勝戦での冷静な立ち回りが期待されます。ただし、人気先行の傾向もあり、オッズ妙味を考えるなら三連でのヒモまたは差し込み狙いの方が面白いかもしれません。
注目すべきポイント — モーター・水面・枠番の影響
本大会が行われる住之江は、ナイター開催かつ水面特性・風の影響が出やすいコースとして知られています。過去大会でもモーターの当たり外れ、水面コンディション、風向き・風速の変化によって荒れた決着が起こることが多い。特にシリーズ戦では「あっと驚く波乱」が起こるのがグランプリの醍醐味です。
モーター整備状態と最新展示タイムは必ずチェック
初日~2日目の水面・風の傾向を見極めて、展開予想を柔軟に
枠番有利不利にも注意。特にイン寄りの選手はスタート巧者なら本番で強い
このような条件を踏まえると、「実力+安定」だけでなく、「展開読み」や「モーター運」、そして「枠順と水面の巡り合わせ」が舟券のカギを握るでしょう。
予想スタンスと舟券戦略イメージ
私がこの大会で注目する舟券構成のスタンスは、「本命+ヒモ穴入りの三連系」での勝負です。実力上位は間違いない。しかし、それだけではオッズ妙味が薄くなりやすいため、あえて穴を絡めることで高配当を狙いたい。具体的には以下のようなスタンスが面白いと考えます:
本命視:茅原悠紀、池田浩二
対抗〜波乱の芽:佐藤隆太郎、末永和也、桐生順平、馬場貴也
穴のヒモ・抑え:初参戦の若手、モーターに不安定な選手、シリーズ戦メンバー
たとえば、三連単で「本命→対抗→穴」で勝負したり、「本命混合三連複+三連単の穴狙い」の2段構えも悪くないと思います。
また、シリーズ戦の方も併せてチェックし、メイン舟券のヒモに使ったり、少額で穴狙いを楽しむのも有効です。
私の本命予想(あくまで“今の時点での仮本線”)
優勝最有力:茅原悠紀 — 実績・安定感・勢い、すべて揃った王者。
穴で注目:佐藤隆太郎 — 初出場ながら賞金3位の勢い。モーターが嵌まれば波乱を起こす可能性大。
対抗として堅め&安定:池田浩二、桐生順平 — 内枠ゲットなら一発あり。
舟券は「茅原−池田/桐生+佐藤/末永(+穴ヒモ)」といった三連複・三連単での組み合わせを中心に。さらに、佐藤、末永を厚めに買って波乱を狙いたい。
終わりに:グランプリは“ドラマ” — 予想は大胆に、でも慎重に
SGグランプリはただのレースではありません。この1年の総決算であり、ボートレーサーたちの誇りとプライドがぶつかり合う舞台。勝つのは誰か、そしてどんな波乱が飛び出すか――それを考えるだけで胸が高鳴ります。
ただし、過去のグランプリを振り返ると、「力のある選手ほど期待されすぎて裏切られる」「風・水面・モーターで簡単に順位がひっくり返る」といったことも珍しくありません。だからこそ、予想は大胆かつ慎重に。安定の本命、勢いの穴、そしてモーターと水面の気配――すべてに目を配りつつ、最終日の優勝戦に向けてじっくり構えておきたいところです。
あなたが舟券を買うなら、今年のグランプリは“本命+穴の三連系”での遊びが、特に面白いと思います――。



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